TSUBUYAKI

新しい生命の誕生は、新しい親を生み出します。
親と子の生きる力と生かす力が発揮できる環境を創り出す。
それこそが保育園の役割と考えています。

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「新年を迎えて」

 また新しい年が始まりました。この一年がどんな年になればよいか、子育てに奮闘中の人には迷いはありません。子どもに備えられた自分で育つ力を、最大限に伸ばすために適切な援助をすることに尽きるでしょう。園としても発達段階に応じて、自発的に集中して楽しめる活動ができるように更に励んでいきます。知的にも身体的にも、成長には個々のペースがありますのであせらずに見守っていきましょう。

 善悪については、機会あるごとにしっかりと一貫した基準で教えることは親の責任です。現代の社会的な風潮としては何でも自由のようなところがありますが、自分の自由のために他の人の自由を妨げてはならないはずです。他人に迷惑をかけないこと、人を大切にすることは、十分に教える必要があります。その際に気を付けることは、ストレスになるような指示や命令にならないようにすることです。

 子育ての原則は単純で、難しいことではありません。日常の生活で子育てを楽しく感じているようであれば、親としての道からそう外れてはいないでしょう。その点だけ自己点検をしてみてください。

 子どもは親に似るものです。もし、自分に似ないで欲しいところがあるのなら、自分を変える努力を心がけましょう。努力は要りますが、自分を変えることはできるはずです。直接子どもに働きかけて変えようとしても、かえって子どもをダメにする場合が少なくないのです。子どもは親の思い通りにはならないものです。

 子どもが聞き分けがないとき、不機嫌なときにその原因は何か、何を求めているのか、落ち着いて考えると、子どもの気持ちがわかることがあります。子どもは、わかってもらえたと感じると安心し、落ち着くものです。空腹や疲労、体調不良もあります。お子さんによっては、個性としてこだわりの強い、いわゆる手のかかるお子さんもいますので、保育士と一緒に最善の対応を考えていきましょう。

 人として生きる力の基礎が育つ重要な乳幼児期(0~6歳)を、悔いのないものにしていきましょう。