TSUBUYAKI

新しい生命の誕生は、新しい親を生み出します。
親と子の生きる力と生かす力が発揮できる環境を創り出す。
それこそが保育園の役割と考えています。

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「平和を願う」

人類史上初の原爆が広島に投下されたのが昭和20年(1945年)8月6日。その三日後の9日には第2弾が長崎に落とされ、15日に第二次世界大戦は終わりました。

 科学技術の進歩は機械文明の発達を促し、人々の生活を快適で豊かなものにしました。一方では兵器としての利用にも力が入れられ、大量殺戮が可能な武器も造られました。1914年にヨーロッパの片田舎で始まった小さな紛争が、世界中を巻き込む大戦になりました。人類史上初の世界規模のこの戦争は第一次世界大戦と呼ばれていますが、当時の識者たちは、これほど大規模になるとは誰も予想していなかったそうです。というのは国際的な政治や経済などの社会背景として、大戦争にまでしなければならないほどの事情はなかったというのです。では原因はどこにあったのでしょうか。まさか様々な兵器の威力を試してみたかったのではないと思います。原因については諸説あるでしょうが、結果として莫大な損害と数千万の尊い人命を失い、癒しがたい悲しみと憎しみを生み出しました。人々は戦争にはこりごりしたはずですが、戦後処理の不手際もあって、ナチの台頭を促し、第二次大戦へとつながってしまいました。

 原子爆弾によって終了した第二次世界大戦は、第一次大戦よりさらに大きな犠牲者と膨大な物的な損害をもたらし、人々の心に深い傷跡を残しました。その後71年、世界規模の大戦は起こっていません。原爆は地球を破壊し、人類を滅亡させるという恐怖感を人々の心に刻み込んだからでした。ところがその恐ろしさを経験した生存者も少なくなりました。今、世界各地で様々な紛争が絶えません。世界の情勢は1914年のころよりもよほど戦争の危険を感じます。

 戦争か平和かの鍵は国家が握っています。そして、国を動かすのは指導者です。その指導者を動かすのは国民の世論の力です。突き詰めれば私たち一人ひとりの心を平和の願いで満たすことが必要なのかもしれません。まず、それぞれの家族から争いを無くしましょう。家の中の平和から世界の平和をめざしましょう。

8月なので年に一度はと平和を考えました。家の平和は、ぜひ今日一日を大事にしながら、毎日積み重ねて願うことに努めましょう。