「最善の保育」
また、年度の変わり目を迎える多忙な時期になりました。わかくさ保育園の経営主体である社会福祉法人みきの家の組織も、社会福祉法が改正されるため、定款を改定し、理事会のお目付け役として評議員会を設置しなければならず、その準備に追われています。 子どもにとって最善の育ちの場を提供しようとの、法人の基本理念はいささかも揺らぐことはありません。これからも、良いところはしっかり守り、更なる向上を求めていきますので、保護者の皆様も今まで通り、わかくさの保育の協働者としてのご支援をお願いします。
61期生になる今年の卒園児は30人、第1期からの卒園児総数は2275人になりました。
なお、過日実施した第三者評価の保護者アンケートには、ご協力をいただき感謝します。結果は「福ナビ」に掲示されます。
さて表題の「最善の保育」ですが、これはほんとに難しい課題です。誰もが納得して合意できる「ものさし」がないからです。そのため、定期的に客観的な評価のために、第三者による評価としてアンケートをお願いし、常に注意深く自己点検も怠らないように努めています。
一番大事なことは、お子さんが安心し、満足して子どもらしい活動ができているかということです。この点が満たされているお子さんは、落ち着いて機嫌よく遊びながら、自分の力で最善の成長を果たしているはずです。遊びの内容や質は、年齢や個性により差があっても問題ではありません。自主性と集中度を大切にしています。
保育室が落ち着いていて大人の指示、命令の声が聞こえない部屋は、子どもの満足度が高いと考えています。
子どもが自主的に環境と関わり、「おしごと」(遊び)を選んでいますから、大人の指示は要らないのです。大人はその「おしごと」を適正に準備し、子どもが取り組んでいるかを見て、必要があれば援助します。
「たてわり」によるクラスには、常に動機づけとなる見本がいて、新しい挑戦の機会に満ちています。子ども同士で刺激し合い教え合い、自分の力で育ちながら必要な社会性を獲得していくのです。個々の子どもの最善のものを最大に引き出せる援助ができるようにと願っています。